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わかりやすい側音化構音と口蓋化構音の評価と指導法

わかりやすい側音化構音と口蓋化構音の評価と指導法
舌運動訓練活用法
山下夕香里・武井良子・佐藤亜紀子・山田紘子編著
B5判/3600円+税
ISBN:978-4-7614-0818-3

 
 

指導が難しいとされてきた側音化構音と口蓋化構音のわかりやすい評価から具体的な指導法まで


●著者紹介(初版時)
山下夕香里(やました ゆかり)
昭和大学歯科病院口腔リハビリテーション科 言語聴覚士
武井良子(たけい よしこ)
昭和大学歯科病院リハビリテーション室 言語聴覚士
佐藤亜紀子(さとう あきこ)
帝京平成大学健康メディカル学部言語聴覚学科 言語聴覚士
山田紘子(やまだ ひろこ)
昭和大学歯科病院リハビリテーション室 言語聴覚士


●目次
第1章 基礎知識
1 本を読む前の準備
2 用語
(1)構音と発音
(2)指導と訓練
(3)担当者
(4)音声記号(IPA)の表記とカタカナ表記
(5)音声記号
(6)[ ] と/ /
(7)舌の部位
3 側音化構音や口蓋化構音の基礎知識
(1)側音化構音と口蓋化構音の問題点
(2)本書で伝えたいこと
(3)側音化構音の基礎知識
(4)口蓋化構音の基礎知識
(5)側音化構音や口蓋化構音に共通してみられる特異な舌
(6)側音化構音や口蓋化構音の構音以外の問題
 
第2章 評価から指導案作成まで
1 情報収集
(1)主訴
(2)器質性要因
(3)運動性要因
(4)聴覚性要因
(5)発達の問題
(6)音韻認識
(7)食べる機能の発達
(8)きょうだいの影響
2 側音化構音
 A 構音の評価
(1)会話の観察・単語検査・特記事項
(2)音節検査・音検査・舌運動所見
(3)文章検査
(4)構音類似運動検査
 B 構音のまとめ
(1)単語検査のまとめ1
(2)単語検査のまとめ2
(3)構音検査の結果
(4)総まとめ
 C 指導案の作成
(1)構音の特徴
(2)関連情報
(3)指導順序
(4)指導内容
3 口蓋化構音
 A 構音の評価
(1)会話の観察・単語検査・特記事項
(2)音節検査・音検査・舌運動所見
(3)文章検査
(4)構音類似運動検査
 B 構音のまとめ
(1)単語検査のまとめ1
(2)単語検査のまとめ2
(3)構音検査の結果
(4)総まとめ
 C 指導案の作成
(1)構音の特徴
(2)関連情報
(3)指導順序
(4)指導内容
 
第3章 舌運動訓練
1 舌運動訓練の基礎知識
(1)音の指導の前段階として行う舌運動訓練の経緯
(2)舌運動訓練
(3)訓練前の舌の状態
(4)「舌の脱力」「ホットケーキの舌」との違い
(5)「お口の体操」との違い
(6)口腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy, MFT)との違い
2 舌運動訓練のはじめの一歩
(1)側音化構音や口蓋化構音を必ず改善する指導法はあるか
(2)課題を行う順番と課題の難易度
(3)舌運動訓練はいつまで行うのか
(4)課題は何分くらい行うのか
(5)上手な声かけ
(6)休憩・ご褒美のゲームの紹介
(7)家庭で行う舌運動訓練の内容と注意点
(8)構音以外の問題を併せもつ場合の対応
3 舌運動訓練 実技マニュアル
実施に必要な諸事項
 A 舌平らの訓練
 B 舌尖のコントロール訓練
 C 舌尖を尖らす訓練
 D 舌挙上訓練(ポッピング)
 
第4章 構音指導法
1 基礎知識
Ⅰ 構音指導の進め方
 A 側音化構音のグループ
 B 口蓋化構音のグループ
Ⅱ 指導で時間をかける段階
Ⅲ 舌を引っ込める時期
Ⅳ 指導の終了の考え方
 A 側音化構音
 B 口蓋化構音
2 音別指導マニュアル
実施に必要な諸事項 
 A 側音化構音
 1 サ行音の指導
 2 ザ行音の指導
 3 「ツ」の指導
 4 母音「イ」の指導
 5 「シ・シャショシュ」の指導
 6 「ジ・ジャジョジュ」の指導
 7 「チ・チャチョチュ」の指導
 8 「キ・ケ」の指導
 9 「リ」の指導
 10 「ニ」の指導
 11 その他の側音化構音の指導
 B 口蓋化構音
 1 サ行音・ザ行音・「ツ」の指導
 2 タ行音の指導
 3 ダ行音の指導
 4 ナ行音の指導
 5 ラ行音の指導
 
第5章 Q&A
1 構音以外の問題を併せもつ場合
 Q1 課題に応じられない幼児にはどのような対応をすればよいですか?
 Q2 低年齢でも構音指導を開始することはありますか?
 Q3 発達がゆっくりなお子さんの指導ポイントを教えて下さい。
 Q4 発達障害を伴っているお子さんの指導ポイントを教えて下さい。
 Q5 感覚過敏がみられるお子さんへの対応について教えて下さい。
 Q6 吃音を合併していますが、構音指導はできるでしょうか?
 Q7 舌小帯短縮症を伴っている場合、手術と指導のどちらを先にすればよいですか?
 Q8 舌小帯短縮症を伴っている場合の指導の工夫について教えて下さい。
 Q9 舌癖がある場合の指導で気をつけることはありますか?
 Q10 口唇裂・口蓋裂術後の構音障害の特徴や、構音指導をする時の注意点を教えて下さい。
 Q11 口蓋裂の手術後に残った瘻孔は構音指導に影響しますか?
 Q12 口唇裂・口蓋裂の治療と構音指導は両立できますか?
 Q13 矯正治療と構音指導は両立できますか?
2 舌運動訓練
 Q14 安定した舌になっているかの見極め方を教えて下さい。
 Q15 舌運動訓練がどこまでできたら音の練習に移行するのですか? 判断の仕方を教えて下さい。
 Q16 舌運動訓練は構音指導のどの段階で行うのですか?
 Q17 「舌のお皿」とはどのような状態を指しているのですか?
 Q18 舌を平らにして発音することが大切なのに、なぜ舌尖を尖らせる練習を行うのですか?
 Q19 側音化構音や口蓋化構音はポッピングができないと上手にならないのでしょうか?
 Q20 舌運動訓練をやりたがらないお子さんへの対応について教えて下さい。
3 構音指導
(1) 側音化構音
 Q21 舌の基本ポジションを作る時のポイントを教えて下さい。
 Q22 舌出しの母音「イ」から舌を引っ込めた母音「イ」の練習に進む時に気をつけることは何ですか?
 Q23 「シ」が「ヒ」になってしまう場合の指導法を教えて下さい。
 Q24 「シ」が「スィ」になってしまう場合の指導法を教えて下さい。
 Q25 「キ」の音を作るときのポイントを教えて下さい。
(2) 口蓋化構音
 Q26 サ行音が歯間音で発音できるようになりました。舌を引っ込めるタイミングや方法を教えて下さい。
 Q27 日常会話になると「ス」の音が弱く、はっきりしません。このまま練習を進めて大丈夫でしょうか?
 Q28 サ行音は正しく発音できるようになりましたが、タ行音がなかなか上手にできません。何が原因なのでしょうか?
 Q29 ラ行音の指導について教えて下さい。
 Q30 舌先を上に向けてラ行音を言えるようになりましたが、会話では使いこなせません。何が原因でしょうか?
(3) 共通してみられる問題
 Q31 経過観察の期間は何をすればよいですか?
 Q32 長期的な指導が見込めない場合の対応について教えて下さい。
 Q33 定期的に指導が受けられない場合はどうしたらよいですか?
 Q34 子ども自身が発音の誤りについて困っていないようです。どうしたらよいでしょうか?
 Q35 保護者が忙しく、構音訓練への協力が得られません。どうしたらよいでしょうか?
 Q36 保護者が子どもとのコミュニケーションに困っていないのですが、構音指導は必要ですか?
 Q37 宿題はどのように出したらよいですか?
 Q38 家庭学習を継続してもらうにはどうしたらよいでしょうか?
 Q39 側音化構音と口蓋化構音を合併しています。どちらから練習すればよいでしょうか?
 Q40 音節では正しい音が出せるようになりましたが、会話では全く気をつけられません。どうしたらよいでしょうか?
 Q41 子どもが、自分の誤った発音への気づきが少ない場合、どのような指導が必要でしょうか?
 Q42 指導したことはできるのですが、なかなか般化しません。般化させるためにはどのような工夫が必要ですか?
 Q43 指導が長期化している場合はどうしたらよいでしょうか?
 Q44 保護者から「そろそろ終了にできないか」と言われました。どのように対応したらよいですか?
 Q45 サ行音の歯間音が残っています。終了にしてもよいでしょうか。
 Q46 上手になったと思いますが、終了しても大丈夫でしょうか。指導終了の見極め方を教えて下さい。
 Q47 発音の判定に自信がありません。どうしたらよいでしょうか?
 Q48 他施設から子どもの指導を引き継ぐ予定です。スムーズに進めるためのコツを教えて下さい。
 Q49 大人になってからでも側音化構音や口蓋化構音は改善できますか?
 Q50 大人も構音指導が受けられる施設の探し方を教えてください。

コラム一覧
コラム1 特異な構音操作の誤り
コラム2 構音発達と知能
コラム3 聴覚判定に自信をつける方法
コラム4 単語検査の重要性
コラム5 総まとめの重要性
コラム6 系統的構音訓練
コラム7 指導に集中させる極意
コラム8 舌を挙上する力をパワーアップ
コラム9 音節を導く方法
コラム10 単語指導の方法
コラム11 自己モニターの育て方
コラム12 舌を引っ込める方法
コラム13 課題の判定方法
コラム14 指導が進まなくなった場合の対応
コラム15 単語を選択する際の配慮事項
コラム16 単語を読み飛ばす練習
コラム17 バタフライポジションと基本ポジションの違い
 


わかりやすい評価から具体的な指導法まで
音の聞き取りが難しく、特異な舌の動きを伴うため指導が難しいとされてきた側音化構音と口蓋化構音。音の聞き取り、舌運動訓練、音の指導という流れに沿って写真を多用しながらわかりやすく解説する。指導の悩みQ&Aも多数収録。