学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111

ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111
サインを逃さず、タイミングよく話しかける技術

長澤正樹著
A5判/並製 2000円+税
ISBN:978-4-7614-0725-4


111の具体的なコミュニケーション場面から、無理なくできる話しかけ方・働きかけの仕方・環境の工夫などを紹介。

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●著者紹介(初版時)
長澤 正樹(ながさわ まさき)
昭和33 年(1958 年)岩手県盛岡市生まれ
新潟大学教育学部卒業後、岩手県内特別支援学校(病弱養護学校)勤務。その後上越教育大学大学院を修了し、再び郷里の特別支援学校(知的障害養護学校)へ。このとき自閉症の子どもを担当し、ことばの指導に取り組む。平成9年より大学教員となり、主に発達障害の教育に取り組むが、並行して自閉症の子どもの言語指導にも取り組み続けた。現在、新潟大学教育学部準教授(2009 年10 月1 日より教授)。
主な著書…『LD・ADHD〈ひとりでできる力〉を育てる—指導・支援・個別教育計画作成の実際—(改訂増補版)』(編著、川島書店)、『こうすればできる:問題行動対応マニュアル—ADHD・LD・高機能自閉症・アスペルガー障害の理解と支援』(共著、川島書店)

長澤研究室ホームページ
http://www.ed.niigata-u.ac.jp/~nagasawa/

●イラスト
西村 紗織
平成18年(2006年)新潟大学大学院 教育学研究科修了
平成20年より新潟市特別支援教育サポートセンター勤務

小林佐和子
平成21年(2009年)新潟大学大学院 教育学研究科修了
同年より新潟市特別支援教育サポートセンター勤務

●目次
はじめに

第1部 言語発達と言語指導プログラム
1 言語指導プログラムとは
(1)「ことばのおふろにいれましょう」
(2)言語指導プログラムに必要な条件
(3)プログラムの使い方
2 0歳から2歳までの言語発達
(1)ピアジェの発達の考え方
(2)各発達段階のコミュニケーションの様子
3 言語指導の基本となる技法
(1)理解言語指導の基本的な考え方
(2)表出言語指導の基本的な考え方
第2部 プログラムの内容
1 発達段階表
(1)感覚運動段階Iのコミュニケーション行動
(2)感覚運動段階IIのコミュニケーション行動
(3)感覚運動段階IIIのコミュニケーション行動
(4)感覚運動段階IVのコミュニケーション行動
(5)感覚運動段階Vのコミュニケーション行動
(6)感覚運動段階VIのコミュニケーション行動
2 指導内容例
(1)感覚運動段階I
 I−1 音や声に驚くなど何らかの反応を示す
 I−2 大人の表情に反応して笑う
 I−3 不快なときに泣いたりぐずったり、声を出したりする
(2)感覚運動段階II
 II−1 声をかけられたとき、ほほえんだり、
         手や足を動かしたりするなどの反応を示す
 II−2 ガラガラや鈴などの音を聞かせると音に聞き入る
 II−3 大人のあやす声やガラガラなどの音に集中する
 II−4 大人が話しかけるやさしい調子ときびしい調子を聞き分ける
 II−5 音のする方へ振り向く
 II−6 話しかけられたときに、話している人を探す
 II−7 「イナイイナイバー」に反応する
 II−8 機嫌の良いときは、「アー」「エー」などの声を出す
 II−9 空腹と苦痛で違った声を出す
 II−10 大人の顔をジッと見る
 II−11 瞬間的にものをジッと見つめる
 II−12 動くものや人を目で追う(追視)
 II−13 声遊びで片言を言ったり喜んだりする
 II−14 うれしいときや楽しいときに声を出して笑う
 II−15 話しかけられたときに声を出す
 II−16 多くの人と積極的にふれあう
(3)感覚運動段階III
 III−1 音や声のする方向に目や体を向ける
 III−2 いろいろな声に反応する
 III−3 音楽や歌を楽しんで聞く
 III−4 鏡の中の自分を見て反応する
 III−5 「イナイイナイバー」を喜ぶ
 III−6 名前を呼ばれたときに何らかの反応を示す
 III−7 やさしい声、きびしい声に違った反応を示す
 III−8 声を出そうと舌を鳴らしたり唇を動かしたりする
 III−9 大人とかかわっているとき、「バ」「パ」「マ」
         などの声を出す(なん語のはじまり)
 III−10 機嫌の良いときや大人と遊んでいるときに、
         「アーアー」などと繰り返し声を出す
 III−11 大人と接しているとき、 大人に対して
         「ブーブー」などと声をかける
 III−12 おなかがすいたときやそばにきてほしいときに、
         「アーアー」などと意図的に声を出す
 III−13 音楽に合わせて声を出して喜ぶ
 III−14 子どもが発語できる声(音節)を大人がまねると、
         その声をまねようとする
 III−15 親しい人と親しくない人を見分ける
(4)感覚運動段階IV
 IV−1 名前を呼ばれたとき、大人を見たり手をあげたりする
 IV−2 話している人の顔に注意を向ける
 IV−3 大人の指示で頭にさわる
 IV−4 大人の指示で、食べたり飲んだりする
 IV−5 「ちょうだい」に従う
 IV−6 「いけません」などに反応して活動を止める
 IV−7 「ママ、どこ?」と聞かれたとき、母親を探す
 IV−8 リズミカルな音楽に反応し、手や体を動かす
 IV−9 多くの中から一つのものに注意を向ける
 IV−10 大人の簡単な動作を模倣する
 IV−11 大人のまねをして手遊びをする
 IV−12 大人のまねをして日常生活動作を行なう
 IV−13 促されると何度も同じ動作をする
 IV−14 大人の口の動きや舌の動きを模倣する
 IV−15 「マ」「パ」などのような1音節を模倣する
 IV−16 「パパ」「ワンワン」など二つぐらいの語彙をもつ
 IV−17 鏡の中の自分を注視したり声を出したりする
(5)感覚運動段階V
 V−1 音を出したとき、その音を出したものを当てる
 V−2 身近なものの名前を言ったとき、そのものをさわろうとする
 V−3 身近なものの名前を言ったとき、そのものを探そうとする
 V−4 異なる音には異なる反応を示す
 V−5 音楽や歌を喜んで聞く
 V−6 「〜をちょうだい」「あげる」の指示に従う
 V−7 「○○を持ってきて」という指示に従う
 V−8 親しい人やなじみのおもちゃの名称を理解する
 V−9 複数の中から指示されたものを選ぶ
 V−10 「座りなさい」などの指示に従う
 V−11 「ジュースを飲みなさい」など目的語を伴う指示に従う
 V−12 指示された体の部位を注目する
 V−13 指示された体の部位を動かす
 V−14 絵本の中の簡単なものを指さしする
 V−15 見かけは違っていても、同じ名称で言われても
         理解できる(概念の芽生え)
 V−16 大人の注意を引くために声を出す
 V−17 欲しいものの名前に近いことばで要求する
 V−18 おもちゃを動かすことをことばで要求する
 V−19 「オンブ」と言っておんぶを要求する
 V−20 ビー玉遊びをしながら「ポトン」と言う
 V−21 シールや絵カードを貼るとき「ペタン」と言う
 V−22 ひもを引くときに「ヨイショ」と言う
 V−23 動物のおもちゃで遊ぶときに、「ピョンピョン」などと言う
 V−24 おもちゃを見つけて「アッタ」と言う
 V−25 「ジー」「バー」など親しい人を表すことばを使う
 V−26 体の部位を言う
 V−27 「これな〜に?」の問いかけに答える
 V−28 絵カードや絵本などを見て、ものの名前を言う
 V−29 「おしっこ」の身ぶりサインでおしっこを教える
 V−30 おしっこをしたくなるとことばで教える
(6)感覚運動段階VI 
 VI−1 指示に従って体のさまざまな部位を動かす
 VI−2 周囲の人々やなじみの動物の動作を表すことばを理解する
 VI−3 大人の指示を実行する
 VI−4 周囲の人々の名前を理解する
 VI−5 「おいしい」「きれい」など、
         食物や事物の性質を表すことばを理解する
 VI−6 身近な乗り物や乗り物の部分を表すことばを理解する
 VI−7 大きさや色の違いにもかかわらず、
         同じ名前で呼ぶことを理解する
 VI−8 日用品の用途にかんする簡単な質問に答える
 VI−9 上中下の位置関係の一つを理解する
 VI−10 大きい、小さいを理解する
 VI−11 赤、青、黄などの色の2〜3を理解する
 VI−12 2〜3の動作からなる指示に従う
 VI−13 子どもが経験した出来事についての質問に答える
 VI−14 やさしい物語を聞き関心をもつ
 VI−15 いろいろな音の変化を識別する
 VI−16 いろいろな音に親しんで聞く
 VI−17 動物の鳴き声をまねする
 VI−18 まねして楽器を鳴らす
 VI−19 あいさつに応答する
 VI−20 「これな〜に?」と質問する
 VI−21 「行く」「来る」「いる」などの動作を表すことばを使う
 VI−22 身近な人々・事物・現象、性質、動作を表すことばを使う
 VI−23 「わたし」など自分を表す代名詞を使う
 VI−24 「ここ」など場所を表す代名詞を使う
 VI−25 「食べた」「食べない」など動詞の過去形、否定形を使う
 VI−26 「大きい」「小さい」「多い」「少ない」などのことばを使う
 VI−27 基本色を表すことばを使う
 VI−28 「おやつ食べる」などの二語文で話す
 VI−29 歌を聞き、歌詞のいくつかの部分を歌う
 VI−30 家族の名前を言う
◇番外:身ぶりサイン
 サ−1 大人をたたいたり、服を引っ張ったりして
         おもちゃやおやつを要求する
 サ−2 大人の手をたたいてトランポリンを揺らすことを要求する
 サ−3 おやつの缶など、操作してほしいものを大人に差し出す
 サ−4 大人の体を押して椅子やトランポリンなどの遊具を要求する
 サ−5 目の前にあるものを「ちょうだい」の身ぶりサインで要求する
 サ−6 食べ物やおなかがすいたことをサインで要求する
 サ−7 いくつかのものの中から、自分の欲しいものを指さしする
 サ−8 「おいで」の身ぶりサインで大人を呼ぶ

◆資料
 認知発達検査について

あとがき
文献

●帯より
日常場面からことばの獲得を目指す
「どんなことばを」「どれだけ多く」「いつ、どのタイミングで」「どんなふうに対応すればよいのか」といったことばのやりとりに悩む親御さん・先生に対して、子どもの発達段階に合わせた111の具体的なコミュニケーション場面から、無理なくできる話しかけ方・働きかけの仕方・環境の工夫などを紹介します。