学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

構音障害のある子どもの理解と支援

特別支援教育における 構音障害のある子どもの理解と支援 シリーズ きこえとことばの発達と支援
特別支援教育における
構音障害のある子どもの理解と支援


加藤正子・竹下圭子・大伴潔編著
B5判/並製 3500円+税
ISBN:978-4-7614-0746-9


構音の状態と子どもの発達に合わせた指導目標の立て方から指導の原則・ポイントまで、正しい構音に導くためのさまざまなアプローチを紹介。

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●著者紹介(初版時)

加藤正子(かとうまさこ)【編集、Ⅲ章、Ⅴ章A∼D】
前愛知淑徳大学医療福祉学部教授、前昭和大学講師
専門:口蓋裂の言語、小児の構音障害、構音・音韻発達
主な著書:『口蓋裂の言語臨床第3版』(共編著、医学書院)『発声発語障害学』(共著、医学
書院)『構音と音韻の障害』(共訳、協同医書出版社)

竹下圭子(たけしたけいこ)【編集、Ⅳ章A∼C】
前神奈川県立こども医療センター発達支援科言語聴覚室
専門:小児の言語聴覚障害、小児の構音障害
主な著書:『言語治療マニュアル』(分担執筆、医歯薬出版)『発声発語障害学』(分担執筆、医
学書院)構音と音韻の障害(共訳、協同医書出版社)

大伴潔(おおともきよし)【編集、Ⅰ章、Ⅳ章D、コラム1】
東京学芸大学教育実践研究支援センター教授
専門:言語・コミュニケーション発達の評価と支援、言語障害学、特別支援教育
主な著書:『特別支援教育における言語・コミュニケーション・読み書きに困難がある子ども
の理解と支援』(共編著、学苑社)『言語・コミュニケーション発達スケールLC スケール』
(共著、学苑社)『よくわかる言語発達』(分担執筆、ミネルヴァ書房)

斎藤純男(さいとうよしお)【Ⅱ章】
東京学芸大学留学生センター教授

山下夕香里(やましたゆかり)【Ⅳ章E、Ⅴ章E、F】
昭和大学歯学部口腔リハビリテーション科

高見葉津(たかみはつ)【Ⅵ章、コラム2】
前東京都立北療育医療センター訓練科言語室

石田宏代(いしだひろよ)【Ⅶ章】
中川の郷療育センター
前北里大学医療衛生学部准教授

見上昌睦(けんじょうまさむつ)【Ⅷ章】
福岡教育大学特別支援教育講座教授

●目次

まえがき
Ⅰ 構音障害のある子どもたち
A 知的な発達に遅れはなく、発音の誤りだけが目立つAさん(機能性構音障害)
1 Aさんの生育歴
2 Aさんの構音の特徴
3 Aさんのねがい
4 Aさんの構音障害
B 口唇裂と口蓋裂があり、鼻に抜ける発音が特徴的なB君(器質性構音障害)
1 B君の生育歴
2 B君の構音の特徴
3 B君のねがい
4 B君の構音障害
C 四肢に運動障害があり、発音が全体的に不明瞭なCさん
(運動障害による構音障害)
1 Cさんの生育歴
2 Cさんの構音の特徴
3 Cさんのねがい
4 Cさんの構音障害
D 自閉症スペクトラム障害の診断を受け、発音にも誤りのあるD君
(発達障害のある子どもにおける機能性構音障害)
1 D君の生育歴
2 D君の構音の特徴
3 D君のねがい
4 D君の構音障害

Ⅱ 構音(発音)のしくみ
A 音の生成
B 音の種類
1 子音とその分類
2 母音とその分類
C 日本語の音声
1 母音
2 子音
D 音節とモーラ
E 音素
F 音声記号について

Ⅲ 音声・構音の発達
A 子どもの音の発達
B 前言語期の音の発達─産声から最初のことばまで
1 反射的発声
2 クーイング
3 喃語のはじまり
4 反復喃語
5 喃語から最初のことば
C 幼児期の構音発達
1 喃語の中から語の拡大(50語まで)
2 2語連鎖の出現(喃語の消失)
3 構音の完成期

Ⅳ 機能性構音障害児の評価と指導
A 機能性構音障害とは
1 構音障害とは
2 構音障害の分類
3 機能性構音障害とは
4 機能性構音障害の判定
B 機能性構音障害児の評価
1 構音の誤り
2 構音の評価
3 構音障害の原因あるいは関連要因の評価
C 機能性構音障害児の指導
1 経過観察
2 構音指導
3 構音指導の実際
4 語音の聞き取りの指導
5 音別の指導方法
D 複数音に誤りが見られる構音障害児の評価と指導
1 構音検査の結果から指導目標を導き出すには
2 指導の基本的な流れ
3 [k][ɡ]音の指導──[k]などが[t]などにの置換している誤りへの対応
4 [s]音の指導──[s]が[ʃ]に置換している誤りへの対応
5 [s]音の指導──[s]が[t]や[ts]に置換している誤りへの対応
E 前段階に舌運動訓練を用いた側音化構音の指導
1 舌運動訓練とは
2 舌運動訓練の実際
3 舌運動訓練を用いた側音化構音の事例
コラム1 音節のつながりが難しく、一貫性のない構音の誤りを示す子ども
(発達性発語失行)

Ⅴ 器質性構音障害児の評価と指導
A 器質性構音障害とは
B 口蓋裂・先天性鼻咽腔閉鎖不全症
1 口蓋裂とは
2 発達にそった口蓋裂のチーム治療
C 口蓋裂・先天性鼻咽腔閉鎖不全症の言語評価
1 言語発達の評価
2 発声発語器官の評価
3 鼻咽腔閉鎖機能の評価
4 構音の評価
D 口蓋裂言語の治療・指導
1 鼻咽腔閉鎖機能の治療
2 構音指導
E 舌小帯短縮症の評価と指導
1 舌小帯短縮症とは
2 舌小帯短縮症がみられる子どもの評価
3 舌小帯短縮症の子どもの治療法
F 咬合(咬み合わせ)の異常を伴う子どもの指導

Ⅵ 運動障害を伴う構音障害児の評価と指導
A 小児にみられる運動障害による構音障害
1 脳性まひにみられる発話の問題
2 後天性の脳障害による運動障害
3 筋の緊張低下による運動障害
B 評価(構音以外に関する項目)
1 発話に関しての評価
2 顔面・口腔器官の評価
C 構音、発話指導の実際
1 脳性まひ児の指導
2 後天性の脳障害による運動障害
3 筋の緊張低下による運動障害
4 事例紹介
5 終わりに
コラム2 プレスピーチ(pre speech)

Ⅶ 発達障害を伴う構音障害児の評価と指導
A 発達障害児の構音の障害とは
1 発達障害児とは
2 言語の要素
3 発達障害児の言語の問題点
B 発達障害児の評価
1 聴覚機能の評価
2 音韻認識の評価
3 知的機能の評価
4 発声発語機能の評価
5 注意と記憶の評価
6 構音の評価
C 発達障害児の構音の指導
1 特異的言語発達障害の事例
2 ダウン症の事例
3 構音運動に問題をもつ知的障害の事例
D 発達障害をもつ子どもたちの構音の指導に当たって

Ⅷ 吃音を伴う構音障害児の評価と指導
A 吃音について
B 診断・評価
1 吃音検査法
2 吃音の診断基準
3 吃音重症度評定尺度(Scale for Rating Severity of Stuttering)
4 関連した諸検査
C 吃音児の指導・支援
D 構音障害(機能性構音障害)を伴う吃音児の指導方法
1 吃音のある子どもに対する構音指導の留意点
2 分析・評価
3 吃音に構音障害を伴う子どもの指導支援の実際
E 事例
1 対象児
2 指導方法
3 経過
4 考察

●帯より
楽しくコミュニケーションするための構音(発音)へのアプローチ

構音に苦手さがあるけれども、本当は家族や仲間ともっと話したい、園や学校の生活を楽しみたいと思っている子どもがいます。本書では、多様な発話障害を示す子どもたちに対して、構音の状態と子どもの発達に合わせた指導目標の立て方から指導の原則・ポイントまで、正しい構音に導くためのさまざまなアプローチを紹介します。

●お詫びと訂正
初版に誤りがございました。謹んでお詫びし、訂正いたします。
・145ページ図V-7:右上の声門破裂音「タ」内の“軟口蓋”の文字は不要(トル)となります。
・147ページ図V-8:右上の口蓋化構音「サ」内の“軟口蓋”の文字は不要(トル)となります。