学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

不登校・非行・ひきこもりになったわが子

不登校・非行・ひきこもりになったわが子
悩みを乗りこえた母親たちの声

岡田真紀著
四六判/並製 1800円+税
ISBN:978-4-7614-0703-2



子どもの荒れに悩み、葛藤している親にとって、解決への大きなヒントを与えてくれる書。

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著者紹介(初版時)
1952(昭和27)年、兵庫県加古川市生まれ。74年、東京藝術大学音楽部卒業(民族音楽学)、77年同大学院修了。79〜80年、アトランタ大学大学院、ノース・カロライナ州立大学大学院にて社会学、文化人類学を学ぶ(黒人の家族研究)。
著書に『黒人の家族と暮らす』(1987、草思社) 85年、第1回朝日ジャーナルノンフィクション大賞優秀賞。『世界を聴いた男—小泉文夫と民族音楽』(1995、平凡社)ミュージックペンクラブ新人賞。訳書に『コオロギ少年大ぼうけん』(2007刊予定、新科学出版社)
3児の母として、PTA活動の子どものサッカークラブや「練馬大根友の会」の世話人、学校給食でのアレルギー対応を求める活動など、子どもに関わる地域や市民活動にも熱心に携わる。

●目次
1 母親たちの声を聴く
 1 蹴られて分かった心の痛み 高野 直美
◆お兄ちゃんはいい子、弟はだめな子 ◆先生は僕をいじめに来る ◆ひきこもりへ ◆暴れる、欲しがる ◆蹴り飛ばされて骨を折る ◆心からの謝罪 ◆父とは一緒にいられない ◆現実を受け入れて

 2 お父さんみたいには生きられない 片桐 尚子
◆手のかからないお利口さん ◆僕の居場所が見つからない ◆エリートコースの父親 ◆暴力は振るわせない ◆自立への一歩 ◆仮面の親面 ◆息子と重なる自分の自立

 3 ピアノはショパン、バレエはプリマ 大北 美智子
◆賢く繊細な頑張り屋 ◆追い詰められた中学生活 ◆自分の気持ちを殺して ◆熱を測る日々 ◆仕事も手に付かない父親 ◆カウンセリング ◆大学に行けるのに…… ◆ステージで歌う姿 ◆母親に引きずられた娘 ◆人間は完璧な機械ではない

 4 自由になりたい! 勝呂 加津子
◆詩人の耀子ちゃん ◆机を蹴り、椅子を倒す中学教師 ◆娘への苛立ち ◆心配な手洗い ◆『モモ』からコミックへ ◆娘と距離をおいて ◆「大好きだよ」と伝えたい ◆父親が二人いた

 5 居場所は暴走族 立花 房江
◆やんちゃでもかわいい ◆小学校でつまずく ◆部活の顧問に殴られて ◆吊り上がっていく目 ◆私が死ねば…… ◆花刺繍の学ラン ◆ついに暴走族に ◆暴走族を抜けて ◆話ができる喜び ◆息子とサボテンの不思議な関係

 6 無免許・無保険・信号無視 土屋 潔子
◆合点承知の早呑み込み ◆古着事件 ◆たかりの濡れ衣 ◆パーティー券事件 ◆こんな子に育てた自分が情けない ◆息子を殺して、私も死にたい ◆おばあちゃんは逃げ場所 ◆バイク事故で大ケガ ◆十八歳の焼き鳥屋店長 ◆息子を悪者に ◆「理想の親」になりたかった

 7 成績とともに消えた眉 菊地 涼子
◆絵に描いたような幸せ家族 ◆塾でも劣等生 ◆朝帰りにプチ家出 ◆まさかの援助交際 ◆誰か助けて! ◆夫から娘を守る ◆ギャルが娘の自己表現 ◆化粧をしても中身は変わらない ◆つながるケータイ ◆夫に責められて ◆お金をあげない勇気

 8 十六歳の人気ホステス 大場 久美
◆「サンタさん、私からのプレゼントです」 ◆生徒会でのいじめ ◆タバコ事件 ◆夜遊びは公園で ◆揺れながらも信じる ◆十五歳の家出 ◆肝っ玉女子高生 ◆茶パツの保育士 ◆お母さんは仕事続けて! ◆電飾トラック運転手 ◆十代で結婚、そしてママに ◆堅い家庭 ◆「お水」もあり!? ◆子どもをめぐる綱引き 親vs外の社会の力

 9 「いい子」が開けた壁の穴 高木 希世子
◆機械いじりが大好き ◆タバコの煙る部屋 ◆「いい子」を演じる ◆勉強しない浪人生◆家から出す ◆揺れる親心 ◆自分の枠に気づく

 10 そして、私自身のこと
◆見とれるほどのかわいさ ◆小学生になったんだから ◆試験の前も高いびき ◆高校受験◆風呂場が逃げ場 ◆遅刻・欠席の高校生活 ◆温かい教師 ◆弁がたつ母 ◆言葉が届く関係を

2 今、子どもを育てる場は
   —どうして子育てが難しいのか—
 1 孤独な子育て—誰が私を支えてくれるの?—
◆おばあちゃんも助けてくれない ◆子育て仲間はどこに

 2 親と子を襲う社会の変化
    —見知らぬ世界にたたずむ親—
◆ケータイが変える親子の世界 ◆夜に親しむ子どもたち ◆お金で家庭が買える?

 3 頼みの綱の専門家
◆育児本を頼りに ◆専門家も神ではない

 4 堅くきつい社会
◆マスメディアが生む巨大な村社会 ◆安定した豊かな社会の狭い枠

3 今、子どもたちが生きている場は
 1 学校という場
◆勉強は楽しい? ◆部活と勉強は両立できる? ◆スポーツ推薦の落とし穴 ◆「いい子」を求める学校 ◆「みんな」に弱い子どもたち

 2 家庭も学校を気にしている
◆「勉強」が親子の絆にひびを入れる ◆子どもを「学校」に合わせたい ◆高校出ないと将来がない!? ◆高校中退に冷たい社会

 3 のしかかる親の大きさ
◆超えられない親の存在 ◆多数派の大人vs少数派の子ども ◆お母さんにもかなわない

 4 否定する視線を逃れて 居場所を求める
◆追いつめられる悪循環 ◆誉めることが子どもを救う

 5 社会からのメッセージ
◆子どもも社会も「生きてる感」から遠ざかる ◆買えよ、使えよ—子どもの生活を席巻する消費の嵐—

4 子と親と社会の未来へ
 1 親と子が変わっていく
◆親の限界を知る ◆見放さずに見守る ◆親が自分も認める ◆私とわが子との関係は世界でたった一つのもの

 2 堅い社会を変える柔らかな視線
◆親の悩みが社会を変える ◆子どもの苦しみが社会を変える

 3 親が元気になるために
◆仲間との出会い ◆悩むこと、それは宝物

●帯
「子どもの気持ちが分からない奴なんて最低だ」、「親が平気で眠っているのが憎かった」、「自分が全部否定されている気がした」(本文より)
荒れるわが子の姿に悩み揺れていた親たちがたどりついた答えは、意外にも「あきらめる」ことだった。結果的に子どもに寄り添う行動へと繋がった「あきらめる」という決断は、現在も子どもの荒れに悩み、葛藤している親にとって大きなヒントとなるだろう。