学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

学生相談と連携・恊働

学生相談と連携・恊働学生相談と連携・恊働
教育コミュニティにおける「連働」

齋藤憲司著
A5判/上製 5000円+税
ISBN:978-4-7614-0772-8



相談活動の方向性を見渡す新たな視座として「連働」という概念を提唱し、個別相談が果たす教育コミュニティへの作用について考察する。

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●著者紹介(初版時)
齋藤 憲司(さいとうけんじ)
 1959年徳島生まれ。主として大阪と埼玉で育つ。東京大学大学院博士課程在学時よりある私立大学の非常勤カウンセラーとして学生相談に携わり、東京大学学生相談所助手(専任カウンセラー)を経て、現在は東京工業大学保健管理センター教授(専任カウンセラー)/博士(心理学)。
 主な著書に『ひとと会うことの専門性―なぜ心理臨床をめざすのかー』(垣内出版)、『学校臨床そして生きる場への援助』(共編、日本評論社)、『心理援助のネットワークづくり―〈関係系〉の心理臨床―』(共著、東京大学出版会)、『学生相談シンポジウム―大学カウンセラーが語る実践と研究―』(共編、培風館)、『教師をめざすひとのための青年心理学』(監修、学陽書房)等、主な翻訳書に『いじめの発見と対策―イギリスの実践に学ぶ―』(共訳、日本評論社)等、主なDVD教材に『学生相談の基本―高校•高等専門学校•大学向けー』『アカデミック•ハラスメント第1巻:教職員編』『 同 第2巻:相談員編』(いずれも監修、日本経済新聞出版社)等がある。
 日本学生相談学会では常任理事(会計委員長、研修委員長)、事務局長2期、理事長代行2回を経て、現在は理事長を務め、『学生相談ハンドブック』(日本学生相談学会50周年記念誌編集委員会(編)、学苑社)出版においては編集幹事の一員としてとりまとめにあたる。
 これらの研究と実践に対して、日本学生相談学会研究奨励賞(1999)、全国大学保健管理研究集会優秀演題(2008)、東工大教育賞(Best Teacher Award)優秀賞(2011)を受賞している。

●目次

まえがき 
第1章 教育コミュニティにおける連携・恊働と連働―問題と目的―
第1節 学生相談における連携・恊働研究の現状と課題
1 .はじめに
2 .学生相談における個別カウンセリング
3 .連携・恊働が重要になってきた背景と経緯
4 .連携・恊働に関する諸研究の現状と課題
第2節 本研究の枠組と方向性:連携・恊働から連働へ
1 .本研究の枠組
2 .学生相談における連携・恊働の基礎
  ―「モデル」と「スタイル」をめぐって― 
3 .ネットワークの中での「連携・恊働」
  ―連携・恊働する「関係者」は誰か― 
4 .「現代的な諸問題」における「連携・恊働」
  ―どのような課題に際して連携・恊働を行なうのか―
第3節 本研究の目的:連働の実践的検討
1 .はじめに
2 .「連携・恊働」と新たな概念「連働」について
3 .本研究の目的

第2章 連携・恊働の基礎となるモデルとスタイルの構築
第1節(研究1)連携・恊働を導く学生相談モデル
1 .目的
2 .方法
3 .結果―各学生相談機関の活動状況― 
4 .考察
第2節(研究2)連携・恊働を促す学生相談スタイル
1 .目的
2 .方法
3 .事例A:着任後数年目における日々の活動
4 .事例B:着任後10数年目における日々の活動
5 .総合的考察

第3章 学生を取り巻く人々が関与する相談事例への構えと対処
第1節(研究3)教職員が関与する相談事例への構えと対処
1 .目的
2 .方法
3 .結果
4 .考察
第2節(研究4)親・家族が関与する相談事例への構えと対処
1 .目的
2 .方法
3 .結果
4 .考察
第3節(研究5)友人・学生が関与する相談事例への構えと対処
1 .目的
2 .方法
3 .結果
4 .考察

第4章 現代的な諸問題への個別対応と関係者との連携・恊働
第1節(研究6)現代的な諸問題における教職員との連携・恊働
1 .目的
2 .方法
3 .結果
4 .考察
第2節(研究7) 現代的な諸問題における親・家族との連携・恊働
1 .目的
2 .方法
3 .結果
4 .考察

第5章 「連携・恊働」から「連働」する援助的コミュニティへ     
    ―総合的考察と今後の展望―
第1節 個別相談における各構成員との「連働」
1 .はじめに
2 .教職員/親・家族/友人・学生とのネットワークに見る「連働」
3 .現代的な諸問題に求められる「連働」のあり方
4 .学生相談の「モデル」および「スタイル」と「連働」
第2節 個別相談と教育コミュニティとの「連働」
1 .はじめに
2 .個別相談と「連働」した学生支援の諸「施策」
3 .個別相談と「連働」した学生相談「体制」の整備
4 .「連働」を活かす学生相談の「施策」と「体制」の推進 
第3節 本研究の成果と今後の課題:「連働」の新たな展開に向けて
1 .はじめに
2 .本研究の成果
3 .学生相談における「連働」概念の再整理
4 .本研究の課題と展望

所出一覧
あとがき
文献
索引

●帯
学生相談活動の最前線
カウンセリング現場からの課題提起と実践的検討、そして新たな概念の提示で構成される本書では、相談活動の方向性を見渡す新たな視座として「連働」という概念を提唱し、個別相談が果たす教育コミュニティへの作用と貢献について考察する。