学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

インクルーシブ教育の実践

incl.jpgインクルーシブ教育の実践
すべての子どものニーズにこたえる学級づくり

コンスタンス・マクグラス著 川合紀宗訳
A5判/並製 2800円+税
ISBN:978-4-7614-0730-8


アメリカで実際に行なわれているインクルーシブな学級の経営・実践法を具体的に紹介。どの学級にも特別なニーズのある子どもがいるという新たな時代に向けた教師のためのガイドライン。

●著者紹介(初版時)
著 者
コンスタンス・マクグラス(Constance McGrath)
 米国マサチューセッツ州ケンブリッジ市にあるレスリー大学(Lesley University)にて教育学修士(M.Ed.)を取得。インクルーシブな学級の構造を築くことによる確かな効果について、インクルーシブ教育推進教師を対象に聞き取りを行なった。さらに、インクルーシブな学級の構造を導入するために、特別支援教育教師として、自ら通常学級教師の支援を行ない、その効果を直接目の当たりにした。現在、マサチューセッツ州内の公立学校勤務。夫と2人の娘とともにマサチューセッツ州サドバリー市内に在住。

訳 者
川合 紀宗(かわい のりむね)
 大阪府に生まれる。米国コロラド州立コロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)にて言語病理学修士(M.A.)を、米国ネブラスカ州立ネブラスカ大学リンカーン校(University of Nebraska-Lincoln)にて言語病理学博士(Ph.D.)を取得。コロラド州アダムス郡教育局言語療法士、ネブラスカ大学リンカーン校附属言語聴覚臨床センター助手などを経て、現在広島大学大学院教育学研究科附属特別支援教育実践センター講師。吃音を専門とするが、言語・コミュニケーション障害全般、発達障害の研究や臨床も行なう。米国音声言語聴覚協会(ASHA)認定言語療法士(CCC-SLP)。

●目次
謝辞 
日本語版によせて 

1部 インクルーシブ教育の概要
 1章 インクルーシブな学級づくりとは? 
    悪い教師・よい教師・すばらしい教師の違いとは? 
    どの子どもともうまくやる秘訣は? 
    毎年できることが増え続ける 
    子どもたちにとって分かりやすく的確な質問をする 
    チーム体制作り 
    本書の利用方法 
    ■1章のポイント 

 2章 通常学級でよく見受けられる障害について 
    注意欠陥障害/注意欠陥多動性障害(ADD/ADHD) 
    非言語性学習障害 
    アスペルガー症候群 
    ディスレキシア 
    書字(表出)障害 
    特異的算数/数字能力障害 
    トゥレット症候群 

2部 インクルーシブな学級づくりの実際
 3章 インクルーシブな学級における教室の構造 
    教室の一般的なレイアウト 
    学級のルーティン 
    個別の指導計画の一般的な環境調整・課題改善 
    算数/数学の環境調整・課題改善 
    読みの環境調整・課題改善 
    作文の環境調整・課題改善 
    複数にわたる知能の経路 
    ■3章のポイント 
 4章 カリキュラムの支援と環境調整・課題改善 
    指導・支援についてのためになる話 
    新しい計画作り 
    学びを広げ、深める 
    すべての子どもが到達できるカリキュラム 
    読書ワークショップ 
    作文ワークショップ 
    算数/数学ワークショップ 
    教師として大切なこと 
    ■4章のポイント 

 5章 インクルーシブな学級の雰囲気 
    自分らしくある 
    期待、忍耐(寛容、寛大さ)、違いの受容 
    自己アセスメント 
    学級コミュニティ 
    友人関係の促進 
    ■5章のポイント 

 6章 問題行動-子どもたちは私たちに何を訴えているのか 
    なぜ子どもたちは問題行動を起こすのか 
    強力で新しい視点 
    インクルーシブな学級でポジティブな行動を支援する 
    教師側が行動を改める 
    学級にいるすべての子どもたちへの支援へと切り替える 
    子どもに恥をかかせずに問題行動に対処する 
    例外的な状況での適切な行動を支援する 
    ■6章のポイント 

 7章 インクルーシブな学級におけるアセスメント 
    組み込み型アセスメント 
    従来型アセスメント 
    成績の付与 
    再テストを実施する 
    ■7章のポイント 

3部 保護者や特別支援教育チームとの連携
 8章 保護者とのコミュニケーションおよび連携 
    連携を発展させる 
    保護者に手を差し伸べる 
    進歩や成長を報告する 
    ■8章のポイント 

 9章 特別支援教育チームの編成 
    ともに計画する 
    チームの原動力 
    リーダーとしての役割を果たす 
    インクルーシブ教育の視点をもつ 
    どこが目標の到達点であるかを知る 
    週に一度のチームミーティング
    ローマは1日にして成らず 
    ■9章のポイント 

訳者あとがき 
参考文献 
索引 

●帯
インクルーシブな学級経営の計画を立てる
「もし子どもたちが我々の教え方で学習できないのであれば、我々は子どもたちが学習できる方法を学ばなければならない」と説く著者が、アメリカで実際に行なわれているインクルーシブな学級の経営・実践法を具体的に紹介。特別支援教育が「特別」ではなくなり、どの学級にも特別なニーズのある子どもがいるという新たな時代に向けた教師のためのガイドライン。

インクルーシブ教育を実現するためのアイデア満載!
・教師の不安や疑問を解消するための具体的な実践例やアイデア
・子どもの教育的ニーズを満たす学級づくりや授業計画のあり方
・子どもが問題行動を通して教師に送っているシグナルの真意を読み取り、対処するための方法
・優れた特別支援教育チームを構築し、それを維持させる方法
・保護者との効果的なコミュニケーションの図り方  など