学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

子どもに優しくなれる感覚統合

子どもに優しくなれる感覚統合
子どもに優しくなれる感覚統合
子どもの見方・発達の捉え方

石井孝弘著

A5判/並製 2000円+税
ISBN:978-4-7614-0758-2


感覚統合について、具体例を交えながら優しく解説

●著者紹介(初版時)
石井 孝弘(いしい たかひろ)
帝京科学大学医療科学部作業療法学科教授、作業療法士、NPO 法人す馬いる代表理事、日本感覚統合学会常任理事インストラクター、アメリカ乗馬療法協会Level 1 Hippotherapist、厚生労働省認定手話通訳士、東京都立工業高等専門学校機械工学科卒業後リハビリテーション機器の設計製造に従事し、その後肢体不自由児施設、専門学校、特別養護老人ホームなどに勤務。現在の専門は発達障害、感覚統合理論と実践、動物介在療法、乗馬療法など。その他保育園、幼稚園、小学校などで子どもたちの支援、教員保護者などに対する講習会の講師を務める。子どもの笑顔を見ることのできる遊びを通して行なわれる支援の必要性を啓発している。現在日本に2台しかない締め付け機(テンプル・グランディン氏設計)の製作者でもある。

●目次

はじめに
第1章 感覚統合とは

第2章 子どもの発達と遊び
1 子どもたちにとって大切な遊び
2 実感を伴う遊びこそが重要
3 発達を促す遊びには最適な不適合さが必要
4 子どもたちを取り巻く環境と子どもの発達
5 大きく変化している子どもたちの環境

第3章 脳はコンピュータ
1 脳はコンピュータ
2 常に感覚刺激を必要としている脳
3 脳は感覚刺激が栄養素
4 自分自身で取り込む刺激
5 感覚刺激と行動の関係
コラム1  運動機能障害と感覚統合

第4章 感覚統合機能・感覚統合障害
1 感覚統合理論で扱う感覚刺激と感覚機能
2 感覚統合機能の発達段階
3 感覚統合の発達モデルの重要性
4 前庭覚機能とは
  多動で落ち着きがないA君
5 触覚機能とは
  手先や体の使い方が不器用なBさん
6 固有受容覚機能とは
  力加減や運動が苦手なC君
7 聴覚機能とは
  聴覚過敏があるD君
8 視覚機能とは
  遊んでいるときに手元を見ないE君
9 感覚刺激の登録と調整機能
10 感覚統合機能の役割(運動企画)
  コラム2  知的障害と感覚統合

第5章 支援するために必要な行動の理解
1 子どもたちをどう理解するか
2 脳の可塑性に働きかける

第6章 子どもたちへのかかわりの具体例
  授業中に教室の中を歩き回ってしまうF君
  戦いごっこ好きのG君
  朝1回の運動で1日の学校生活を落ち着いて過ごすことができるH君
  できないことがあるとパニックになってしまう運動が苦手なI君
  椅子に座っている姿勢が悪く、頻繁に机に伏しているJ君
  保育園ではいつも乱暴者に見られているK君
  ダンスを一生懸命やっているのに思うようにできないL君
  触覚防衛反応をもっている自閉症のM君
  ダウン症候群のNさん
  大泣きし暴れてしまう保育園児のO君

第7章 ライフステージと感覚統合
1 ライフステージにおける援助方法の違い
2 感覚統合機能に障害をもつ子どもと成人の違い
3 周囲の理解と援助

第8章 感覚統合機能の評価
1 子どもたちにかかわるときに注意するべき点
2 主訴などの表現方法から原因を探るために
3 日常生活の中で観察できる感覚統合機能
4 感覚統合理論に基づいた評価方法

第9章 感覚統合を促す活動
1 感覚統合療法に用いられる環境と遊具
2 子どもと一緒に楽しく遊ぼう
3 実体験こそが脳を発達させる
4 実感が伴う遊びをどんどんしよう!!
5 乗馬療法
6 ツリークライミング
7 自然や動物とふれあうプログラム
8 締め付け機

第10章 まとめ
1 子どもの脳からの語りかけ
2 ことばだけではない愛情も重要
3 あってはならないこと

あとがき

●帯
子どもの笑顔は発達の証
障害の有無に関係なく、発達を促すために必要なことは、子どもたちが笑顔を見せてくれる楽しい遊びや活動です。本書では、発達を捉えるためには欠かせない感覚統合について、具体例を交えながら優しく解説し、おとなも子どもも笑顔でいられるための考え方や工夫そしてかかわり方を紹介します。