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更新日 2017-03-28

スクールソーシャルワーク関連

スクールソーシャルワーク論スクールソーシャルワーク論(品切れ・絶版)
歴史・理論・実践

日本スクールソーシャルワーク協会編
山下英三郎・内田宏明・半羽利美佳編著
A5判/並製 2000円+税
ISBN:978-4-7614-0710-0


これまでの日本におけるスクールソーシャルワークに関する研究や実践を整理し、活動の基礎となる理論や理念を再確認する。

●著者紹介(初版時)
山下英三郎(やましたえいざぶろう)編集、1章
現職:日本社会事業大学社会福祉学部教授
SSW に関する活動:日本スクールソーシャルワーク協会会長
主な著書:『相談援助:自らを問い・可能性を感じとる』(学苑社、2006年)、『スクールソーシャルワーク』(学苑社、2003年)、『きみの心のサポーター』一番ヶ瀬康子・川島修編「シリーズ福祉のこころ」(旬報社、2003年)、その他多数

半羽利美佳(はんばりみか)編集、2章
現職:武庫川女子大学文学部心理・社会福祉学科講師
SSW に関する活動:日本スクールソーシャルワーク協会副会長、関西スクールソーシャルワーク研究会代表、赤穂市で2000年度からSSWr として活動を続けている。
主な著書:日本スクールソーシャルワーク協会編『スクールソーシャルワークの展開』共著(学苑社、2005年)、ポーラアレンミアーズ他著・日本スクールソーシャルワーク協会編『学校におけるソーシャルワークサービス』共訳(学苑社、2001年)、他

内田宏明(うちだひろあき)編集、3章
現職:文化女子大学長野専門学校専任講師
SSW に関する活動:日本スクールソーシャルワーク協会理事、ながのスクールソーシャルワーク研究会“おむすび”代表、1992年より不登校親の会に関わる。2003年度には長野県教育委員会の「子どもサポートプラン」に立案から参画し、コーディネーターを勤める。2005年より県教委こどもの権利支援センターの専門アドバイザー。
主な著書:増田雅暢・島田美喜編『社会保障と社会福祉』共著(メディカル出版、2005年)、他

森成樹(もりしげき)4章
現職:臨床福祉専門学校臨床福祉学科専任教員
SSW に関する活動:SSW 研究会「SSW 浜松」を1999年から2002年まで主宰し、障害児の普通学級通級サポート、学校相談員のコンサルテーション等に関わる。
主な著書:ポーラアレンミアーズ他著・日本スクールソーシャルワーク協会編『学校に おけるソーシャルワークサービス』共訳(学苑社、2001年)、マリー・コノリー他著・高橋重宏監訳『ファミリー・グループ・カンファレンス』共訳(有斐閣、2005年)、他

大塚美和子(おおつかみわこ)5章
現職:関西学院大学非常勤講師、神戸女学院大学非常勤講師
SSW に関する活動:大学で「SSW 論」を担当、大阪府教育委員会SSWr
主な著書:『学級崩壊とスクールソーシャルワーク』(相川書房、2008年)、山野則子・峯本耕治編著『スクールソーシャルワークの可能性』共著(ミネルヴァ書房、2007
年)、日本スクールソーシャルワーク協会編『スクールソーシャルワークの展開』共著(学苑社、2005年)、他

山屋春恵(やまやはるえ)6章
現職:文部科学省初等中等教育局教科書調査官
SSW に関する活動:授業を通してスクールソーシャルワークの活動や理念について伝えている。また、知的障害児施設のオンブズパーソンとして施設で生活している子どもや成人の方々の声を聴き、施設側に代弁する活動を行なっている。
主な著書:高橋重宏・山縣文治・才村純編『子ども家庭福祉とソーシャルワーク実践─児童福祉論─』共著(有斐閣、2007年)、高橋重宏編著『子どもの権利擁護─神奈川県の新しいとりくみ─』共著(中央法規出版、2000年)、他

加藤彰彦(かとうあきひこ)7章
現職:沖縄大学こども文化学科教授
SSW に関する活動:沖縄子ども研究会代表
主な著書:ペンネーム、野本三吉『子ども観の戦後史』(現代書館、1999年)、『近代日本児童生活史序説』(社会評論社、1995年)、『風になれ子どもたち』(新宿書房、1992年)、『子どものいる風景』(国土社、1986年)、その他多数

長崎和則(ながさきかずのり)8章
現職:川崎医療福祉大学医療福祉学部准教授
SSW に関する活動:広島県福山市の「自由館」にて、学校に所属しないで行なうSSW活動のサポートを行なっている。ここでは、家族からの相談に対し、家庭訪問と連携を中心とした取り組みをしている。
主な著書:長崎和則・辻井誠人・金子努編著『事例でわかる!精神障害者支援実践ガイド』(日総研、2006年)、住友雄資・長崎和則・金子努・辻井誠人編著『精神保健福祉実践ハンドブック』(日総研、2002年)、他

澁谷昌史(しぶやまさし)9章
現職:関東学院大学文学部准教授、日本子ども家庭総合研究所嘱託研究員
SSW に関する活動:上智大学総合人間科学部(非常勤講師)で「福祉臨床特殊講義IV(スクールソーシャルワーク)」を担当している。
主な著書:新版・社会福祉学双書編集委員会編『新版・社会福祉学双書2006 4児童福祉論』共著(全国社会福祉協議会、2006年)、マリーコノリー他著・高橋重宏監訳『ファミリー・グループ・カンファレンス』共訳(有斐閣、2005年)、他

牧野晶哲(まきのあきのり)10章
現職:成田国際福祉専門学校保育士科専任講師
SSW に関する活動:小学校特別支援学級でボランティア活動をしている。
主な著書:日本スクールソーシャルワーク協会編『スクールソーシャルワークの展開』共著(学苑社、2005年)、藤野信行・須田仁編著『介護福祉エッセンシャルズI』共著(建帛社、2003年)、他

鈴木庸裕(すずきのぶひろ)11章
現職:福島大学大学院人間発達文化研究科教授
SSW に関する活動:日本スクールソーシャルワーク協会理事、NPO 法人福島スクールソーシャルワーカー協会会長、福島虐待問題研究会会長、福島県社会福祉審議委員
主な著書:山野則子・峯本耕治編著『スクールソーシャルワークの可能性』共著(ミネルヴァ書房、2007年)、日本特別ニーズ教育学会編『テキスト特別ニーズ教育』共著(ミネルヴァ書房、2007年)、日本スクールソーシャルワーク協会編『スクールソーシャルワークの展開』共著(学苑社、2005年)、他

比嘉昌哉(ひがまさちか)12章
現職:沖縄国際大学総合文化学部准教授 SSW に関する活動:公立高校へSCr として勤務(県非常勤特別職)。また、県内四大にて非常勤で「学校ソーシャルワーク概論」を担当している。
主な著書:小木曽宏他編『よくわかる養護内容・自立支援』共著(ミネルヴァ書房、2007年)、論文「沖縄における『訪問教師』制度(スクールソーシャルワークの萌芽)─終戦直後から本土復帰までに焦点をあてて─」『沖縄女子短期大学紀要』第20号(2007年)、他

谷口恵子(たにぐちけいこ)13章
現職:東京福祉大学社会福祉学部助手
SSW に関する活動:カリフォルニア州立大学フレズノ大学院での実習で、子どもと家族の支援サービス(Children Family Services in Fresno County)から小学校に派遣されているSSWr のもとで、問題のある子どもの面談、家庭訪問やクライエントとして関わる子どもたちを集めてのグループワークなどの実習を重ねた。
主な著書:論文「日本社会の中での共依存」『日米高齢者保健福祉学会誌』第2号、pp.339-348(2007年)、他

橋本好広(はしもとよしひろ)14章
現職:東洋大学ライフデザイン学部実習指導助手
SSW に関する活動:大学在学中より児童養護施設や小学校で学習のサポート活動を行なう。現在は大学教員の傍ら調布市のSSWr としても活動している。
主な著書:日本社会福祉士会編集『2008社会福祉士国家試験模擬問題集』分担執筆(中央法規出版、2007年)、論文「スクールソーシャルワークの展開に関する研究(2) ─学校社会事業との関係─」『日本福祉教育専門学校研究紀要』第15巻第1号(2007年)、他

森田久美子(もりたくみこ)15章
現職:立正大学社会福祉学部准教授
SSW に関する活動:大学では、主に精神保健福祉士の養成に携わり、SSW に関心をもつ精神保健福祉士が増えることを願って、講義の中でSSW を取り上げている。
主な著書:立正大学社会福祉学部編『福祉文化の創造』共著(ミネルヴァ書房、2005年)、精神保健福祉士養成講座編集委員会『精神保健福祉援助実習』共著(中央法規出版、2004年)、他

●目次
1章 子どもたちの現状とスクールソーシャルワーク
    山下英三郎
2章 スクールソーシャルワークの国際的動向
    半羽利美佳
3章 日本におけるスクールソーシャルワーク前史
    内田宏明
4章 スクールソーシャルワークをめぐる行政と民間の動向
    森成樹
5章 スクールソーシャルワークの理論
    大塚美和子
6章 子どもの権利擁護実践者としての
    スクールソーシャルワーカーの役割
    山屋春恵
7章 スクールソーシャルワークと社会資源
    加藤彰彦
8章 メンタルヘルスに関わる問題と
    スクールソーシャルワーク
    長崎和則
9章 スクールソーシャルワークと子ども虐待
    澁谷昌史
10章 特別支援教育とスクールソーシャルワーク
    牧野晶哲
11章 学校・教師・学習とスクールソーシャルワーク
    鈴木庸裕
12章 スクールソーシャルワークとスクールカウンセリング
    比嘉昌哉
13章 スクールソーシャルワークと他職種との連携
    谷口恵子
14章 スクールソーシャルワークとエビデンス・ベースド・プラクティス
    橋本好広
15章 スクールソーシャルワークの人材養成
    森田久美子

●スクールソーシャルワークとは
 スクールソーシャルワークは100年前にアメリカで誕生し、現在世界の多くの国々で取り入れられている制度ですが、わが国では1980年代の半ばに取り組みが始まり、現在までに少数の地方自治体や私立の学校などで取り入れられています。
 ところが今年になって、2008年度からは文部科学省が15億円の予算を組んで全国141カ所で導入されるという報道がなされました。これによって、一挙にスクールソーシャルワークの認知度が高まることになるでしょう。
 しかしながらそのことは、スクールソーシャルワークの理念や視点を理解しないままにスクールソーシャルワーカーと称して活動をする人々が増えることになり、結局はその本質は曲げられ、子どもたちを支援する方法としての可能性が低減する怖れがないとはいえません。そのようなネガティブな影響を食い止めるためには、スクールソーシャルワークがどのような理念や方法論を持つシステムなのかを共有する必要があると考えます。
 本書では、さまざまな角度からスクールソーシャルワークについて論じられており、それに対する包括的な理解を手助けする内容となっています。さらに、スクールソーシャルワーク関係者のみならず、子どもたちの問題に関心を抱いているすべての人々にとっても、新たな視点を呈示してくれるはずです。