学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

僕の大好きな自閉症

僕の大好きな自閉症 僕の大好きな自閉症

片倉信夫・片倉厚子著
四六判/並製 2300円+税
ISBN:978-4-7614-0726-1


自閉症といわれる人達の理解者そして代弁者である著者が、約40年にわたる自閉症児との付き合いの中から「分かっていること」をまとめた。

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●著者紹介(初版時)
片倉 信夫(かたくら のぶお)〈執筆担当:1章〜5章〉
1948年 神奈川県に生まれる。
1972年 東京大学教育学部教育心理学科卒業。社会福祉法人・雲柱社 賀川学園(情緒障害児通園施設)勤務。
1976年 東京学芸大学障害児教育専攻科障害児臨床講座修了。
1980年 社会福祉法人・侑愛会 おしまコロニー新生園(精神薄弱者の男子居住施設)勤務。
1985年 社会福祉法人・けやきの郷 初雁の家(自閉症者の居住施設)勤務。
1987年 社団法人・精神発達障害指導教育協会 子ども療育相談センター勤務。
現在  有限会社・かくたつグループ非常勤取締役
主な著書:『自閉症とは−どうしてよいかわからない子どもの教育法−』(教育出版)、『僕と自閉症』(学苑社)、『僕が自閉語を話すわけ』(学苑社)、『自閉症なんか怖くない』(学苑社)

ホームページ:辰源の独り言
http://www2.bbweb-arena.com/kakutatu/

片倉 厚子(かたくら あつこ)〈執筆担当:6章〉
1961年 東京都立川市に生まれる。
学生時代は「病気で学校は休まない=病気以外の用事で学校は休む」をモットーに面白そうなことに明け暮れ過ごした。学生時代に体験したアルバイトはコーヒーショップのウェートレス、ガソリンスタンド、船の科学館でのエレベーターガール、海の家、谷保天神で巫女、市議会議員や衆議院議員選挙のウグイス嬢等々。短大の幼児教育学部に入学。短大卒業後は国分寺市立ひかり保育園に勤める。保育園が休みの土曜、日曜はコロロ塾でボランティアをし、5年後保育園を辞めてコロロETセンターへ。自閉症の人たちと本格的な付き合いが始まる。平成5年かくたつ商店に加わり、翌年有限会社かくたつグループの取締役となる。現在は代表取締役として、仲間とパートナーに恵まれ「面白がって」仕事をさせて貰っている。

浮輪の会ホームページ:朔日の会
http://www2.bbweb-arena.com/tuitachi/

●目次
はじめに
第1章 『続・若草物語』 
ルイザ・M・オルコット/ジョー(ジョセフィーン)/『続・若草物語』/落とし穴/犠牲/必要/支配者/大暴れ/A→B→A′/後悔/必要だと分かっていること

第2章 心得
心得その1.必要条件/心得その2.自己と自体間のコミュニケイション障害/心得その3.社会性成立可能な自我空間/心得その4.能力差・自己認識/心得その5.設定と順序/心得その6.具体的な日常生活行動が生活に対する「構え」を作る

第3章 対猿関係—言葉のない人達の鋭い読み取り能力について—
県立養護の職員研修/対猿関係/現実感覚/阿闍世コンプレックス/何故見抜かれるか/閑話休題・促進言語/上位に立つためのつばぜり合い・子ども時代/思春期の行動障害

第4章 流儀
流儀の差/特別なもの/はからい/臨在感的把握/偏食指導は虐待か?/流儀の分水嶺/信頼関係

第5章 多動人万歳
1 多動人
速い動き/力み/認知障害/〈鋭〉か〈鈍〉か/視覚刺激の影響の大きさ/一度設定された行動の変更や反射の組み替えの困難/分かっちゃいるけど……/自分に優しい論理/怪我
2 間奏曲
多動勝ち/懲りる/止める/一発/多動の素/福祉職員(少数派)
3 障害者の多動
多動の姿/対応:考え方と実際

第6章 あつこ軍団21 
1 進化する軍団
液晶独り言/新技/成長/ハイファンクション/親友/先輩/電話/かたまり/携帯依存症/依存症/テレホンダイエット/悪事と脂肪とダイエット/暴れを防いだダイエット&最新アイテム/薬

2 行動障害はスタッフの育つ素敵な教材
病気と行動障害/反芻/エンディ/職員の力量アップ

語録集

おわりに

●帯
自閉症に対しては、遊戯療法に始まり、行動療法・感覚統合療法から動作法を経て、最近のTEACCHまで様々な技法が実施されてきた。しかし、そのどの技法も教育・福祉の現場に定着し、成果を積み重ねることが出来なかった。一時的にもてはやされ、やがて忘れ去られた。何故なのだろうか。その疑問の答えの一つとして「日本の文化的な伝統を土台としなかったからではないか」という著者の考え方がある。どの現場・方法にも共通する土台である、日本人の基礎的な価値観や人間観を言語化しようとして書かれたのが本書である。