学苑社

特別支援教育・福祉・心理の本

介護の国際化

介護の国際化
異国で迎える老後

三原博光 著
A5判/並製 2800円+税
ISBN:978-4-7614-0402-4



異国で老後を迎える人にどのような福祉サービスを提供していったらよいのか、その具体的な対処の仕方について提示していく。

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●目次
第1部 高齢者介護の実態 —日本とドイツの場合—
  第1章 日本の高齢者介護の実態
  第2章 ドイツの実態

第2部 介護に必要とされるマンパワー —日本とドイツを比較して—
  第3章 介護に必要なマンパワーの養成 —日本編—
  第4章 介護福祉士養成校(山口県)の学生達の介護に対する思いとは?
  第5章 介護に必要なマンパワーの養成 —ドイツ編—
  第6章 日本とドイツの介護福祉士養成校の学生達の介護に対する意識の比較
  第7章 日本とドイツの高齢者福祉施設(特別養護老人ホーム)介護者の介護に対する意識の比較

第3部 異国に住む日本人、日本に住む外国人の老後問題
  第8章 異国における外国人高齢者にまつわる諸問題
  第9章 ドイツで老後を迎える日本人
  第10章 ドイツで老後を迎える日本人の生活意識
  第11章 日本で老後を迎える外国人
  第12章 今後の展望 —介護にも必要な国際化の視点—

●推薦文
 「介護の国際化—異国で迎える老後—」と題する本書は、現在、わが国において大きな問題となっている高齢者介護についてドイツとの国際比較であり、かつ日本とドイツの異国の地で老後を迎えようとする人々の生活上の問題を示した啓蒙書である。本書のキーワードを挙げれば、高齢者・介護・ドイツ・介護保険・介護職員・異国・老後生活に集約されよう。
 筆者がとくに関心をもった内容は、ひとつは高齢者介護を担う介護福祉士養成校と施設介護職員を対象にした日独間の介護意識比較調査であり、ふたつに異国における高齢者の生活状況である。前者については、ドイツでは「医学的知識に基づいた高齢者介護が実践されていること」や養成校のカリキュラムに「宗教学」が取り入れられていることから、両国の回答者の介護意識の相違がみられることである。後者については、ドイツで老後を迎える日本人と日本で老後を迎える外国人の調査から「長年培われたライフスタイルを変えることが難しい」ことが具体的に記述されている。
 筆者が指摘しているように、ドイツは他の西欧諸国のなかでは国土、人口、経済、教育などの面では日本との類似点が多く、わが国は、古くはドイツの社会保障制度を初め、老人介護士制度や介護保険制度を参考にして制度を創設している。
 ドイツの高齢者介護の現状と課題を知ることは、これからの日本の高齢者介護の方向を考える上で大いに参考になるであろう。そして更に、生活習慣の異なる異国で人生最後の老後を迎える人々の生活に目を向けることは、国境を越えた国際理解において重要な問題である。高齢者介護に関心のある学生や高齢者ケアに携わっている関係者に本書の一読をお薦めしたい。

関西学院大学社会学部社会福祉学科教授  浅野 仁

*ご所属は刊行当時のもの